便利屋の平均年収は？月収100万も狙える？

便利屋の平均年収は約384万円というデータがありますが、これはあくまで正社員の年収です。便利屋の中には個人事業主として働き、月収100万円オーバーを達成している人もいます。

この記事では、便利屋という仕事のリアルな年収事情から、高年収を目指すためのノウハウを徹底解説します。

便利屋の平均年収は384万円

便利屋の平均年収は約384万円というデータがあります。日本の全体平均年収が約460万円であることを考えると、少し低い水準に見えるでしょう。

ただし、あくまで正社員として働く便利屋の年収です。

便利屋は依頼内容や件数によって収入が大きく変動する仕事であり、この平均年収はひとつの目安に過ぎません。個人事業主として独立開業し、月収100万円以上を達成している人もいます。

（参考） 

• 便利屋の仕事の年収・時給・給料｜求人ボックス 給料ナビ
• 令和5年分民間給与実態統計調査｜国税庁

便利屋で月収100万稼ぐには？

売上は客数×客単価で表されます。月収100万を稼ぐには、客数または客単価アップが必要不可欠です。

客数を上げるための工夫	・依頼件数を圧倒的に増やし、効率よく業務を回す ・リピーター、紹介で営業コストをかけずにお客さんを獲得する
客単価を上げるための工夫	・単価の高い特殊な案件をこなす ・お客さんのニーズに合わせて、複数のサービスを提案する

便利屋の仕事で月収100万円を稼ぐのは簡単ではありません。しかし、これらの工夫を重ねて地域に欠かせない存在になれば達成可能な目標といえるでしょう。

月収100万円も夢じゃない！便利屋で稼ぐためのコツ

便利屋で稼ぐためのポイントは、次の5点です。

単価を上げる

単価を上げるには、まず依頼された作業だけでなく、お客様が次に困りそうなこと、関連する作業をこちらから積極的に提案しましょう。例えば、草むしりの依頼を受けたら、ただの草刈りだけでなく、除草剤の散布や防草シートの設置までをセットで提案すると客単価アップにつながります。

さらに、高い専門性や技術を身につけると高単価のサービスを提供できます。例えばエアコンクリーニングの分解洗浄や特殊なハウスクリーニングは、一部の便利屋にしか対応できません。「この作業は他の便利屋には難しい」と感じさせることで、高い料金のサービスでも納得感を与えられます。

高い付加価値を提供し、お客様に「この金額を払う価値がある」と納得してもらうことが成功の鍵です。

客数を増やす

売上を確保するためには、客数を増やす必要があります。低単価のサービスでも、客数を増やせば売上は伸ばせます。特に開業初期は、お客さんに知ってもらうための工夫が欠かせません。

客数を増やすためには、まず地域での知名度と信頼性を高める必要があります。ターゲット層が多く住むエリアでのチラシのポスティングや地域紙への広告掲載は、古典的ですが即効性があります。より幅広い層に知ってもらうため、Googleビジネスプロフィールや地域密着型のポータルサイト、SNSなどを活用したオンライン集客も必須です。

重要なのは、単発の依頼で終わらせず、リピーターになってもらうこと。

そのためには、どんな小さな依頼でも丁寧に対応し、お客様に感動を与えるレベルのサービスを提供しましょう。継続的な依頼と口コミ、紹介を通して、安定した客数の増加につながります。

複数のサービスを提供する

便利屋の強みは、その柔軟性と「なんでも対応できる」という幅の広さです。この強みを最大限に活かすために、複数のサービスを複合的に提供することを意識しましょう。

普段から買い物代行やハウスクリーニングなど幅広く引き受けながら、季節やトレンドに合わせて売り出すサービスを見直すといいでしょう。例えば季節の変わり目にはエアコンクリーニング、年度末には引っ越しサービスに力を入れると需要に合わせた営業ができます。

支出を下げる

売上を増やしても、経費が多くかかれば手元に残る利益は増えません。月収100万円を達成するためには、効率的な運営と支出の抑制が必須です。

特に、一人で開業した初期段階では、ガソリン代や広告費、工具の維持費など大きな出費が重なります。中古やリースを使えばコストを下げられます。

集客方法においても、絶えず検証が必要です。ポスティングは即効性の高い集客方法ですが、エリアによってはターゲット層に届かず効果が不十分かもしれません。

やみくもに投資するのではなく、コストパフォーマンスを意識した運営を行いましょう。

営業の効率を上げる

まずは集客が大事ですが、仕事が増えてきたら時間効率も意識しましょう。

便利屋の仕事は、依頼の受付から作業、そして代金の回収まで、一連の流れを一人でこなすことが多いです。一つひとつの業務の効率が、そのまま収益に直結します。

見積もり作成や移動時間といった「売上に直結しない時間」をいかに減らすかが鍵です。例えば、見積もりはテンプレート化し、現場からスマートフォンなどで即座に送れる体制を整えましょう。

また、移動距離のムダを減らすために、特定のエリアに絞って集中的に集客し、依頼をエリアごとに固めて効率よく回るスケジュール管理も重要です。

便利屋で稼ぐための注意点

便利屋は努力次第で稼げる仕事ですが、いくつか注意点があります。

それぞれの注意点について解説します。

参入障壁が低いため、差別化が難しい

便利屋は、特定の資格が必須ではないため、誰でも比較的簡単に参入できるのが魅力です。しかしその分競合が多く、価格競争に陥りやすい仕事でもあります。

稼ぐためには、他の便利屋との明確な差別化が不可欠です。

差別化の例	サービス
特定の分野の専門化	高齢者支援、遺品整理、家事代行など
迅速な対応	当日対応率100%
品質	作業後の徹底的な清掃
ユニークなスキル	ドローンを使った点検など

他にも、自分が持っている資格・スキルを活かしたサービスを展開すると差別化を狙えます。

あなたの強みを明確にし、それをターゲットに響く形で伝える努力を惜しまないことが重要です。

集客には複数のチャネルを活用する

便利屋ビジネスにおいて、安定した収益の確保は集客にかかっています。集客にはオフライン・オンラインの両方で複数のチャネルを組み合わせるとよいでしょう。

オフライン集客	・チラシ ・地域コミュニティ ・口コミ紹介
オンライン集客	・ホームページ ・SNS ・ポータルサイト ・Google Map

例えばチラシだけの集客だと、ポスティング禁止のマンションや若い世代へのリーチが難しくなります。逆に、SNSやホームページなどのオンライン集客だけに頼ると、インターネットを使わない高齢者層を取り逃がします。

フランチャイズは集客しやすいが、ロイヤリティがかかる

フランチャイズ（FC）に加盟する際は、集客のメリットとロイヤリティのバランスを慎重に検討しましょう。

FCに加盟すれば、本部のネームバリューを活かした集客支援を受けられます。また、すでに確立された運営ノウハウや研修プログラムを受けられるため、失敗のリスクを軽減できます。

しかし、FC加盟店はロイヤリティとして一定の金額を支払わなければいけません。FCに加盟したからといって、必ず稼げるわけではないので注意が必要です。

まとめ｜便利屋は将来性のある仕事

便利屋は将来性のある仕事です。高齢化社会の進展や共働き世帯の増加に伴い、日常生活の困りごとを解決してくれる便利屋のニーズは、今後ますます高まっていくでしょう。

月収100万円を目指すためには、単価を上げるための専門性の獲得、多角的な集客戦略、そして経費削減による利益率の最大化が鍵です。